永瀬 吉威

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OTHER SIDE


今回よりOTHER SIDEに改めました     いつもご覧頂き有難うございます     ここに来られる方々の多くは     何だか変わったモノ創りをしているな~とか     他人と違うモノを持ちたいけど何かないかな?と     弊社に興味や関心があるのだと思っています     私自身も前職・前々職時代からそんなことを思い続け現在に至ります     最近は爬虫類革のヘビとワニがメインでやりすぎという意見もしばしば     はい その通りです     さすがにワニの突起がある背中の革 いわゆる「背ワニ」はやりすぎています         ちなみにまだ完成してはおりませんが、それでもこれですからね     なにしろ裁断は包丁で切れない 縫製はミシンで縫えない     どれだけ職人泣かせの素材なんだと実感しました     しかし、そこで培ったノウハウがあらゆる場面で役に立つのです     「すぐに色々な素材に手をだすより、ある程度究めてから徐々に広げた方が良い」と     創業時に爬虫類革問屋の社長様からアドバイスを頂き、以来忠実に守ってきました     そして10年目に入り近々上記の集大成バッグが出来上がるところで背ワニはひと段落します     これは構想からほぼ一年がかりですので、正直言ってこればかりはやりたくてもやれません     少々話が逸れましたが、ここに辿り着いている方々は日頃より     他の人とは明らかに違い尚且つクォリティも伴うバッグや革小物などを探しているのだと思います     SNSが普及するまでは、宣伝などもしてきておりませんので「vermilionって何?」という反応でしたが     最近は「ちょっと変わった革のバッグや財布をやっているとこね」ぐらいになりました     まあ丸9年やってきているので多少は認知されてきたのではないでしょうか     最近は有難いことにオンラインで購入して弊社商品を気に入って頂いた方より     今度はカスタムオーダーもしてみたいというケースが徐々に増えてきています     もちろんオンラインに載せているアイテムも少量限定生産で貴重なのですが、     さらに自分だけのモノが欲しいという強者からお問合せを頂きます           そのひとつがこちら   独特の絞り染めをして陰影をつけた蛇革「ハードシェイドパイソン」の本体に     イタリアより輸入したナイフで切れ込みを入れたベジタブルタンニンなめしの牛革「アキャブ」を付属     本体前面のファスナーは100年以上前の文献から復刻した「アーリーデイズ」と呼ばれるモデルです     弊社まではなかなか来れないユーザー様なので電話とメールにて連絡を取りあいながら進めました         この組合せは今まで創ったことが無かったのですが、蛇革に負けない「アキャブ」の存在感が上手くはまりました         体の当たる背面側には一枚モノのベルト用に使われる堅牢なショルダー部分の牛革「ダグラス」     革・金具・ファスナー・縫製・仕上げに至るまで一切の手抜かりなし     スペシャルなメンバーが創ったスーパーバンドのような感じでしょうか 凄いセッションです     毎回出来上がってユーザー様に届ける時は娘が嫁ぐような何とも言えない気持ちになります     届いてから御礼の電話を貰った時などは一緒に気持ちが上がり喜びがシンクロしますね     思うにオーダーメイドの良さは様々な要望のキャッチボールができることですね     しかし、普通これだけの特殊な材料を手配しようとしたらとんでもない費用と時間がかかります     また、よそでは手に入らないオリジナルの材料も多々ありますが     そこはまわりの方々の協力があって様々な課題をクリアしております     基本的にできる事とできない事は正直にお伝えしておりますが     それでもやはりこちらとしてはできる限りの事をして喜んでもらいたいと考えます     特殊な素材を盛り込んだ限定生産のオンラインアイテムも     真剣にキャッチボールを楽しみながら創り上げるオーダーメイドも     それぞれの醍醐味があり他にはない要素が多々ありますので     一緒にモノ創りを愉しんでもらえたらと良いなと思います  

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