弊社で最も初期のバッグ。
だいぶ前に生産を中止していましたが、数年前もわざわざ遠方からオーダーを頂いて作成したりと節目となる時に依頼されます。
初心を忘れるなよという意味でしょうかね?
先日も初期のバッグを探し続けて、弊社までご丁寧なメッセージを頂いたお客様の為、革や型紙などを確認して何とか再生産に漕ぎ着けることができました。
そして革の色合いなどを確認して頂く為、弊社までご足労を願いまして諸々を打合せしました。
そうやって出来たのがこちら。
見た目は同じですが、当時よりも色々なアップデートをしています。
そしてこの鞄にはちょっとした逸話がありました。
元のモデルは私の前職時代に企画したモノ。
当時の取り扱い先の顧客様が、そのバッグを見て、「このバッグを企画した子はロックが好きなんじゃない?」と言って、私に会いたいとまで話してくださったそうです。
残念ながら、その方(日本を代表するミュージシャン)がしばらくして天に召されたので、結局会えないままでしたが、当時の私にはすごく励みになる出来事でした。
時が流れ現在。
先日、娘の七五三を行った神社とコラボレーションをした横尾忠則氏の作品に目を奪われました。
そして夭逝された方がいたバンドのアルバムジャケットに使われていたのも横尾忠則氏の作品。
何かの導きかと思ってしまいます。
今回ご依頼頂いたオーナー様もメタルやハードロック系の音楽が好きで、お会いした時から話が盛り上がりました。
そして先日無事に件のバッグをお渡しすることが出来ました。
仕上がりにもご満足頂けたようで何よりです。
さらに有難いことに、こちらの財布までご購入頂きました。
お客様とも話したのですが、やはり何かしらのご縁があってお会い出来たのだと思います。
今後もモノを通して皆様とのご縁を大切にして行きますので宜しくお願い申し上げます。
最後までお読み頂き有難うございました。